2015-11-02

呂文は呂不韋(りょふい)の甥

 呂文については、「呂商店の支店」に略歴を書きましたが、本書では3度登場します。3度目は、劉邦の人相を占って、自分の娘を嫁がせるという話で、「史記 高祖本紀」にも記述があります。

 さて、叔父である呂不韋ですが、嬴子楚(えいしそ 始皇帝の先代の秦王)が不遇のおりに千金を投じてバックアップしたということで、その時点ですでに商人として成功していた人物でした。それだけ成功しているなら支店も各国にあって、いくつかの支店は親族が切り盛りしていても不思議は無いはずです。
 各国に支店があったとすれば、呂不韋の死後、その支店がどうなったか気になるところです。呂不韋が死んだ時点ではまだ秦は中国を統一にほど遠い状況だったので、他国にある支店の財産を没収することはできなかったでしょう。つまり、各支店にはかなりの財産が残ったはずです。
 また呂不韋が毒をあおって自害したということなので、財産分与に関する遺言を書く時間も十分あったはずで、むしろ自分の意志をついでくれるであろう人物に財産を譲ったと考えるほうが自然だと思います。

 実際、劉邦の死後、呂氏が実権を握っていたことを考えると、呂文が呂不韋の遺志を継いで成功した、と考えた方が私にはしっくりきました。

テーマ : 歴史・時代小説
ジャンル : 本・雑誌

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浅水伸彦

Author:浅水伸彦
李信の小説を読みたいのになかなか出てこないので、自分で書いてしまいました。

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