2014-12-30

武霊王(ぶれいおう)の幽鬼

 武霊王は、戦国時代の趙国六代目の王です。当時中国の貴族戦士は三人一組で戦車に乗って戦っていましたが、武霊王は機動力のある北方遊牧民をまねて馬に一人づつ乗る騎馬軍団を作りました。と言っても皆がすぐ同意したわけではありません。当時の服装は、いわゆる着物のよう両足が開きにくく馬にまたがりにくいものだったので、騎馬するためには蛮族(北方遊牧民)と同じ服装(胡服)をしなければならず、これが屈辱的だということで反対が多かったのです。結局武霊王は説得に成功して騎馬軍団を作り、以降その効果を見た他国でも騎馬軍団が作られるようになりました。

 まぁ、ここまでは知っている人は少なくないかもしれませんが、武霊王が最後に餓死して世間の笑いものになったとか、その死に場所が沙丘(さきゅう)だったというのを知っている人は少ないかもしれません。沙丘と聞けばピンとくるかもしれませんが、始皇帝が没した場所です。この関係を使わない手はないなと思い、最後に非業の死を遂げた武霊王が幽鬼となって現れることを思いつきました。

 ただし、唐突に武霊王が登場しても面白くないので、むしろ物語としては最初に李信が武霊王の幽鬼に出会うところをじっくりと描いています。ここのくだりを読めば、皆さんニヤッとして「先の展開が読めた」と思われるかもしれません。半ばネタばれ的な伏線ですが、とってつけたような伏線よりはずいぶんましになっていると思います。詳しくはご一読いただいて、ぜひニヤッとしてください(^^。

テーマ : 歴史・時代小説
ジャンル : 本・雑誌

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浅水伸彦

Author:浅水伸彦
李信の小説を読みたいのになかなか出てこないので、自分で書いてしまいました。

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