2014-06-22

1冊117円の赤字

 校了したらいよいよ印刷です。以下のように進みました。
■校了前に最終見積もり金額の連絡がV2ソリューションさんからメールであり(11月29日)、
■最終PDFデータの確認をして、印刷okの返事をすると(12月3日)、印刷作業に入ったと連絡ありました。
■契約書類や振込み用紙が送られてきて、印刷上がり前までに振り込みしました。
■12月25日に印刷が終わって、こちらから指定していた著者納品分20冊を発送したとの連絡があり、
 「2~3週間ほどでオンライン書店を含む書店のデータベースに反映され、注文が可能な状態になる」
 「その後1週間ほどで一般書店に委託配本される予定」
 とのことでした。

 つまり印刷が終わって書店に並ぶまでに1ヶ月ほどかかるということでしたが、実際には1月8日ごろからネットに予約可能な書店が出始め、1月中旬から書店に並んでいます。

 さて、印刷部数については話が前後しますが、ISBN(国際標準図書番号)取得時に申請しなければならないらしく、印刷部数は校了よりも前の段階で決め手おかねばならないのです。
 部数については、ずんぶん悩みました。悩む要素としては、
①売価と一冊あたり原価(自分で決められる)
②売れ残りのリスク。特に1年後に自宅へ在庫が大量に戻ってくる可能性がある(実売部数で決まる)。
③何冊配本されるか事前に確定しない(取次店の意向で決まる)
と3つありあります。

 ①の売価については、自分の感覚として1500円超えたら買わないだろうなというこだわりがあり、本体価格1400円は最初に決めてしまいました。一冊あたり原価は印刷部数で決まります。部数が増えても印刷費はそれほど増えないので、部数が多いほど原価を下げられます。下表に部数の違いによる原価構成を示します(注:流通マージンは売れたら発生するので事前支払いはありません)。

原価構成

 最初は利益が出ることを考えて3000部で見積もったのですが、最終的には半分に減らしたので、1冊117円の赤字です。もちろん印刷部数が全部売れた場合の話です。
 流通マージンはV2ソリューションさんの場合は、本体価格の50%と決まっていますので700円固定です。ネットの情報から推定すると、
 ・発行所:V2さん(取次ぎ店の口座なし) 10%
 ・発売元:星雲社さん(取次ぎ店の口座あり) 10%
 ・取次ぎ店 10%
 ・書店 20%
ぐらいで、妥当なところと思います。
 しかし委託手数料(委託配本手数料とV2さん営業費用)というのは不詳です。営業費用はその中の20%を占め、、実際に書店回りをしたりポップを作成するということなので分かりますが、残りは誰が何の作業をしてるのか聞けていません。返本された本のカバーが傷んでいたら交換するようなことも言っていたような?

 ②の売れ残りリスクで大きいのは、1年後に200冊以上の売れ残り在庫があったら著者に引取りを要求できるという契約条項です。印刷費は事前に払ってあるので、問題としては自宅に置けるかどうかということです。ネットで見る限り、無名の新人が1000冊売るのも厳しいということなので、3000部印刷したら、2000部以上が戻ってくる確率が高いということです。さすがにそんなに保管できないし、捨てるのは悲しいし。

 ③の配本(書店からの注文が無くても取次ぎ店が書店へ送る)が何冊になるか分からないというのも悩みどころです。たとえ売れなくても書店で多くの人に見てもらえるなら自分としては良いのですが、最近は配本を絞る傾向にあるようです。そのあたりを聞いたところ、過去3000部印刷で2000部配本されたものがあるのを記憶している、最近だと2000部印刷で1000部配本、特に小説だと1000部以下の場合がほとんどということらしいです。

 あれこれ勘案したのですが、結局自宅に1000部は置けるだろう、というところで1500部としました(最低500部は売れると期待して^^;)

テーマ : 歴史・時代小説
ジャンル : 本・雑誌

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浅水伸彦

Author:浅水伸彦
李信の小説を読みたいのになかなか出てこないので、自分で書いてしまいました。

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