2014-06-07

営業で売れても補充無し

 先日「初回配本で売れても補充無し」と書きましたが、初回配本というのは取次店(出版社と本屋さんの間にある会社)が独自の配本パターンにしたがって本屋さん送るものなので、本屋さんから発注したものではありません。本屋さんとしては販売ノルマを与えられたようなもので、その本が売れたとしても「ノルマ達成」であって、必ずしも補充しないというのは致し方の無いことかもしれません。

 ちなみに、本屋さんは本が売れてから取次店へ支払いすればよいと私は思っていたのですが、実は契約によっては売れたかどうかにかかわらず2週間後とか1ヶ月後で代金回収されてしまうようです。もちろん後日返品すればその代金も返ってくるのでしょうが、金利やキャッシュフローを考えるとそう簡単には在庫を持てないということになります。

 さて、強制的な配本では無くて本屋さんの判断で注文した場合は、売れると思って注文したのだから実際に売れれば当然補充してくれても良さそうです。しかし、必ずしもそうではないようで、またしても愕然としました。
 本屋さんの自発的な判断なら補充はあるのでしょうが、出版社の営業担当から勧められた場合は、「お付き合い」で発注して、売れたら「お付き合いノルマ達成」となるのかもしれません。
 実際、V2ソリューション(お手軽出版ドットコム)の営業さんが本屋さんへ売込みして、本屋さんに発注してもらった冊数を下記に示しますが、ネットで在庫確認してみると売り切れても補充されないケースが目に付きます。

営業

 このうちネットで在庫確認できる本屋さんからの発注は16冊だったので、全体の傾向として必ずしも補充されないというには言いすぎかもしれません。

 ところで、上のグラフを見て判ると思いますが、5月の営業成績は0冊です。理由としては「在庫が残っている本屋が多い」とのことでした。ネットで在庫を見れる本屋さんで現在在庫のある店舗は、多いところでも全店舗の1/3、少ないところでは1/10以下なので納得しがたい理由ではありますが、V2の営業さんが回ってる店舗では残っているところが多いのでしょうね。

 よくよく考えてみると、V2さんも毎月新刊を何冊も出しているので、本書にかける手間はわずかだろうなと想像できます。さすがに出版した月は多少時間を割いてくれるかもしれませんが、1月の新刊は小説だけでも6冊、その他合計で14冊もあります。面会時間を1時間とすると1冊5分以下、過去3ヶ月分の売込みやら挨拶やら何やら考えると、1冊の紹介時間は3分以下とか1分以下ということも十分考えられます。もともと営業期間は2~3ヶ月という話だったし、いまさら1月新刊の売り込みに時間を割けなかったというのが実情ではないかと思われます。

テーマ : 歴史・時代小説
ジャンル : 本・雑誌

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浅水伸彦

Author:浅水伸彦
李信の小説を読みたいのになかなか出てこないので、自分で書いてしまいました。

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