2017-02-26

汁酢(ジュース)を売る薛公(せつこう)

 薛公(せつこう)は、戦国四君の一人である信陵君との絡みで2回登場します。史記にも書かれていますが、信陵君が本国の危機を傍観しているのを薛公と毛公で諭しに行きます。
 この二人が賢人であることも史記に書かれていますが、いまひとつ人物のイメージが湧きません。そこで、どんな人物かイメージが湧くように、それぞれエピソードを付け足しています。毛公については、こちらですでに書きましたとおり、本書に何度か登場します。

 一方、薛公はエピソード1回だけです。 薛公が嬴政(えいせい)に汁酢(ジュース)を売る話です。嬴政が誰の胤か自分の目で確かめるのが目的でした。
 汁酢(ジュース)というのは、私の造語です。薛公の商売の解釈には諸説あるらしく、ちくま文庫「史記(小竹訳)」では味噌屋、岩波文庫「史記列伝」では汁物屋と訳されています。ただ岩波文庫の注釈に原文の解釈が載っており、すっぱい飲み物、今のジュースの類を商っていると解釈しています。だとしたら汁物屋より果汁売りのほうが分かりやすかろうと思い、人物一覧には「邯鄲で果汁売りを営む賢人」と書かせてもらいました。最初は単純に果汁を売るとしていたのですが、すっぱい飲み物をイメージできる酢を付けて果汁酢としたところで、ジュースとごろあわせできることに気づき、最終的に「汁酢」に落ち着きました。

テーマ : 歴史・時代小説
ジャンル : 本・雑誌

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浅水伸彦

Author:浅水伸彦
李信の小説を読みたいのになかなか出てこないので、自分で書いてしまいました。

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